
- 10期生(令和7年度アカデミー生)
- Iターン入学
- 34歳
1.アカデミー入学前について
- アカデミーを知ったきっかけは何でしたか。
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知ったきっかけは、研修生募集のポスターを見たことです。
- 入学を決めた一番の理由はなんですか。
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転職に際して、屋外でする仕事がやりたかったというのが1つ。
もう1つは手に職をつけたいと思い入学を決めました。
林業以外にも現場の仕事は色々あると思うのですが、林業は技術を身につけることができれば、どこの山に行ったとしてもやっていける。そういう山の共通の、言い換えれば普遍的な技術があると考えてそれを学びたいと思いました。
あと、同じ一次産業でいうと農業や漁業がありますよね。そういった業種に対して私が持っているのは、基本はいきなり独立して初期投資が大きいというイメージです。でも林業は独立の道はありつつもまずはどこかの林業事業体に帰属し、お給料をもらいながら引き続き学んでいくことができる。自分にはそれが合っているなと考えたことも理由です。 - 入学前に不安だったこと、迷っていたことはありましたか。
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まずは体力的にどうなのか。運動をやめてだいぶん時間が経っていたので、体力が戻るのか、あるいは身につくかどうか心配しました。
一番不安だったのは、どういうところに就職するのかの情報が全然なかったことです。ハローワークで林業の求人を調べるといくつかは出てくるのですが、あまり情報がなくて。どういう働き方をしているのかがわかりませんでした。就職先のビジョンがわかりにくく、しばらく不安でした。
ちなみに、これは入学後の話なので、今の質問と主旨はズレるかもしれませんが、アカデミーはハローワークと同じ無料職業紹介所の資格を持っているのでアカデミーに入学後には県下の林業事業体とのマッチングフェアなど詳しく知ることのできる機会がありました。もっと早くアカデミーに尋ねたら良かったなと思っています。
不安な方は、入学前に住んでいるところ、住みたいところにどんな事業体があるのかアカデミーに尋ねてみてください。
2.入学後の率直な感想
- 入学して一番大変だと感じたことは何ですか。
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夏場の暑さが大変でした。普通に生活していて、これまでにはかいたことがない汗の量をかきました。でも、何が必要かを考え、しっかり対策をすれば夏バテすることもなく、問題無く乗り切れます。
夏を乗り切る為にしたことで良かったことは、当たり前ですが水分と電解質をしっかりと補給する。空調服も必要ですね。
これは半分冗談ですが、思いきり体を動かした日の帰宅後の晩酌は最高に沁みるのですが、翌日の実習内容を考えて自己管理を身につけないとだめだと感じました(笑)。 - 逆に、思っていたより大丈夫だったことはありますか。
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体力。正直暑さも対策さえすれば思っていたより大丈夫でした。
- 「入学して良かった」と感じた場面があれば教えてください。
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やはり1人ではないということが大きかったです。作業をしていてしんどい、難しいと感じる場面があると思います。そういう時は自分よりやれている人を見て、“何クソ精神”でもうちょっと頑張れます。
また、これからみんないろんな事業体に分かれると思いますが、同期がいて横の繋がりがある、そしてアカデミーの先輩後輩との縦の繋がりがあるというのは大きな助けになると思います。
最後にもう1点は、アカデミーの講義には県内各地の熟練技術者が教えに来てくれるし、インターンシップでは様々な事業体で実践研修できるので、同じ作業を行う場合でも複数のやり方や考え方を知ることができる点が良かったです。
3.授業・実習・現場について
- 印象に残っている授業や実習は何ですか。
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初めてやることなので、全部印象に残っています。
- 実際に現場を経験して感じたことはなんですか。
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やはりちゃんと注意していないと危ないと感じました。山の中では常にいろんなことが起こるので、常に緊張感を持って取り組み、適当なことをやってはいけないと思いました。
- 入学前に想像していた林業との違いはありましたか。
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イメージは単純作業の繰り返しかと思っていたのですが、単調な仕事ではなく、すごく頭を使います。勉強ができるということではなく、「これをするとこうなる」という想像力が必要です。最初は疲れますが、練習を重ねて自分の思っているイメージに近く作業ができたりするととても達成感を感じられます
4.これからについて
- 卒業後の進路について、今どのように考えていますか。
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森林組合または林業事業体に入り、森林作業員としての技術を磨いていきたいと思っています。
- 今後、特に身につけたい技術や力は何ですか。
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まずは作業員として一人前になる。そのために、基本となる木を伐る技術、重機を操作する技術をしっかりと身につけたいです。
5.受験を考えている人へ
- 同じ年代の人に伝えたいことはありますか。
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これは年代問わず伝えたいことなのですが、一生懸命やること!だと思います。しっかり基礎を身につけるという意味では、アカデミーでじっくりと学べる今が一番恵まれている時間だと思います。就職して現場が始まればそうは言っていられないことがあるはずなので、今のうちにしっかりと容れ物を作っておくというか、経験は今後沢山積めると思いますが、そのための下地を作っておくことが大事なのでは。今はそういう時期だと思っています。
6.その他
- 生活や収入面について、入学前後で考えがどう変わりましたか。
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入学前は、就職後のビジョンを明確に持てておらず、どこか近場の事業体に就職しようくらいに漠然と考えていました。
前職はいわゆるサラリーマンで、毎日の流れに従って働きお給料をもらっていました。毎日に特に不満はありませんでしたが、今日をやりきった!という達成感を感じられる日もそう多くはなく、そのことになんとなくモヤモヤする日々を過ごしていました。もちろん、世の中に働かずに給料をもらえるような仕事はどこにもありませんが、林業は自分が働いて成果を出して飯の種を稼いでいるという感覚をダイレクトに感じることができる職業ではないでしょうか。自分にとってはそこが魅力です。 - 家族や周囲の反応はどうでしたか。
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びっくりする人はいましたが、特に反対されることは無かったです。反対しても無駄だと思ったのかも(笑)。今は楽しそうで良かったねと言われます。
- 現場を経験して、進路への考え方が変わった点はありますか。
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根本的には変わっていませんが、楽しいと思えるだろうと考えていた働き方が今まで想像していた事と、いい意味で違っていました。 「林業」と言っても色んな働き方があり、その中で自分はこういうのが好きだったんだという発見がありました。具体的には、スマートに技術を身につけよう、向上させたいと思っていたのが、自分はがむしゃらにバリバリと仕事をするのも好きな奴なんだと気づくことができました。
- この年代で挑戦して良かったと感じる理由は何ですか。
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一概には言えませんが、準備のために3年間考えて時間がかかったので、もっと早かったら良かったと思いました。
個人的な考えですが、30代が林業に飛び込むにはちょうど良い時期かも。30代なら体力もなんとかなり、残り時間も十分あります。これまでの経験も活かせるという意味で理想的な年齢ではないのかと思っています。事業体にも、30代で林業界に転職されたベテランの方が結構いらっしゃいましたよ。
