概要

とくしま林業アカデミーについて

徳島県は、全国に先駆け、平成17年度から数次にわたる「林業プロジェクト」を展開しています。高性能林業機械の導入により、木材の生産性が大幅に向上し、若者を中心に林業従事者が増加するなど、徳島県の林業は着実に活気を取り戻してきたところです。

こうした成果を礎に、徳島県産材の生産量をプロジェクト開始前の4倍となる60万立方メートルに増産することを目指す「新次元林業プロジェクト」が平成27年度から始まり、県産材の増産や適正な森林整備に欠かせない人材育成の強化が盛り込まれました。

(現在は、スマート林業プロジェクトが令和元年7月からスタートしており、令和10年度の戦略目標が県産材生産量70万立方メートル、新規林業就業者数800人である。)

特に、豊かな森林を守り育て、計画的に県産材を増産するためには、林業技術を持った「山の仕事師」の育成が大切と、森林組合や林業会社はもちろん、多くの森林所有者から熱望され、平成28年4月に現場の即戦力となる人材を育成することを目的に開講したのが「とくしま林業アカデミー」です。

「とくしま林業アカデミー」を運営する「公益社団法人徳島森林づくり推進機構」は、県内全域で約1万3千ヘクタールの森林を経営し、県産材を約5万1千立方メートル生産する徳島県内最大級の林業団体です。

森林をフィールドに、新植から下刈、間伐、主伐といった施業はもちろん、施業に必要な作業道開設や植林のためのコンテナ苗木生産なども行っており、アカデミー研修生は、ワンストップで豊富な現場研修を受講できます。

中でも、機構の木材生産は、全国でも、まだ数が少ないオーストリア製の高性能タワーヤーダやハーベスタなど最新鋭林業機械を使った木材生産システムで行っており、他では容易に見ることができない先進の研修が受講できます。

講師陣は、機構の講師のほか、林業の第一線で活躍する林業マイスター等が外部講師として、豊富な経験や高いスキルをもって担当しています。

研修カリキュラムは、卒業後には、現場で即戦力となることを目指した「現場力重視」のカリキュラムです。平成30年度からは、全国初の「高性能林業機械シミュレーター」を備えた快適な新学舎も完成し、思う存分技術を磨き、知識を高められるのが、とくしま林業アカデミーの特徴です。

未来へつなぐ林業人材になろう

徳島県の林業就業者は、長年減少していましたが、林業プロジェクトにより、平成22年の国勢調査で初めて増加に転じ、新規就業者数も順調に伸びてきたところです。
しかしながら、豊かな森林をしっかりと維持し、計画的な木材生産を続けるためには、まだまだ少なく、その上、50~60代に偏ることから、これまで以上に新規就業者の育成、特に若手の育成が急務です。

これまで、とくしま林業アカデミーの第1期~第8期の修了生は、求人倍率3.5倍と引く手数多で林業就業率は100%、全員が徳島県内の森林組合や林業会社に就職しており、それぞれの職場で活躍しています。
皆さんも、これから自然を相手に、森林づくりに取り組み、山の恵みの木材を上手に使っていける社会(循環型社会)を創設し、森林整備やバイオマス利用による地球温暖化防止(脱炭素社会)に貢献する確かな未来をもった徳島の林業人材になってみませんか?
とくしま林業アカデミーはそんな熱い心を持ったあなたを歓迎します。